鑑定例② 子供のやる気の出し方

命式
この生年月日は友人の夫婦に先日授かった男の子のものです。
それでは鑑定していきましょう。
人格
かなり我が強めでストイックな人だろうなと感じます。
ただ、十二運で病を持っているので、自分から休みを取るのも、計画を立てるのも上手いです。
少しアドリブに弱い感じがするので、親として急に教えていない何かに挑戦させるというようなことは避けた方がいいですね。
たっぷりと準備の時間を与えてあげましょう。
出来ることを把握し、この子のペースを乱さないことがとても大切です。
もちろん“人のペースを乱さない”なんて当たり前のことではあるんですが、この子は非常に用心深く、失敗を嫌うところが強いので、
人から見たら遠回りだったり、消極的に見えるでしょう。
でも心配ありません。
まるで巨大な岩のように、一度転がればゆっくりと、しかし確実に動いていきます。
計画的で、自分を下げることを嫌がらず、コミュニケーションも上手に取ります。
人間関係
計画的なコミュニケーションが災いして友人関係を浅く広げがちで、心を許せる友人を作れていないということがありますので、
たまに「前遊んでたあの子、どうしてる?」というように過去の友人を思い出させるようなコミュニケーションをとることが有効になります。
親がハラハラするほど毒舌で、そんなに言って友人関係が大丈夫だろうかと思うこともあるかと思いますが、
彼は自分中心の人間関係を作れる人ですから、大きな心配はいりません。
教育
“この人が好きか嫌いか”で行動する、という面が薄いので、『感情で行動する人が世の中に多くいる』ということを重点的に教えるとよいでしょう。
教えたことを反復することにかけては右に出る者がいないほどです。
ただ、上で書いたようにアドリブに弱いので、出来る限り先んじて予備知識を得られるような教育が望ましいでしょう。
病・帝旺と並んでいるので、『出来る出来る』とほめるより、『出来ないとまずい』という脅しの方がよく聞きます。
やる気について
子どものやる気の一番大事なところは『やる気を潰さない』ことです。
子どもは常に大人より好奇心旺盛で、抑えなければ止める方が大変です。
この子にとって一番よくないのは『止める』ことです。
止まった後に歩き出すときにとても巨大なエネルギーを使います。
負けるとわかっている相手を見せるのはよくありません。
当面の親の役割は“ちょうどいいライバル”を示してあげることでしょう。
良いライバルさえいれば、勝手に長期計画を立て、通算で勝つように努力します。
短期の結果を求めなければ、やる気が止まることは心配しなくてよいでしょう。