ご本尊

日蓮大聖人像

日蓮宗の開祖、日蓮大聖人の像です。

法華経の教えを広めようと諸国でお説法をしていた際に、他宗派を信仰する武士に眉間に切り付けられてしまったそうです。

寒くなるとその傷が痛むとされ、冬は綿のお帽子をお被せします。

日蓮

一塔両尊四師

日蓮宗で最もポピュラーな本尊の形です。 

中央に法華経の宝塔、その両脇に釈迦如来、多宝如来、さらにその周囲を4名の菩薩が囲む形で安置されています。

 

釈迦如来

2500年前にインドで生まれ、仏教の開祖となった人物であり、その仏教的な立場の象徴としての像でもあります。

法華経の文章の中で、多宝如来に真実の教えを説いたことを褒め称えられ、同じ座について説法をする姿となっています。

 

多宝如来

この世界(娑婆世界)ができるはるか昔、別の宇宙・別の世界に存在した仏様です。

娑婆世界で初めて真実の教えが説かれた場に宝塔を出現させ、説いた釈迦如来を賛嘆し、今説かれた教えが真実であると証明してみせました。 

釈迦如来を隣に招いて座らせた際、右の座を譲ったことから、右足側の着物が少しずれています。

 

法華経の宝塔

釈迦如来が説法をしているときに現れた塔を模しています。

塔の中には多宝如来がおり、蓮華の座があるそうです。

遥か昔や別の宇宙からやってきたらしく、その記述はまるで

タイムマシンやワープ装置のようです。

如来


四菩薩

釈迦如来の説法の際に、「真実の教えを広めること」を託された4人の菩薩です。

彼らは釈迦如来の前世における弟子であったようで、現世の弟子である舎利弗や目連より早く修行を終えているのだそうです。

特にこの4人の中での筆頭である上行菩薩は、釈迦如来の教えが届かなくなった時代に出現し、真実の教えを再展開するために活動するとされています。

 

菩薩
菩薩

祭神

大黒天

五穀豊穣や子孫繁栄を司る福の神です。

米俵の上に立ち、財宝の入った袋と打出の小槌を持っています。

当山では大黒天の加護を得るために、縁日である甲子の日に大黒祭を開催しております。

甲子の日は60干支の始まりなので、60日に一度の開催となります。

大黒天

鬼子母神

鬼子母神は、女性のための守り神です。

子供のたくさんいる母鬼ですが、非常に残酷な性格で、人間の子供をさらっては食べることを好んでいたそうです。

ある時、子供をさらわれた母親たちの悲嘆を見かねた神様が子鬼のひとりを隠したところ、母鬼は慌てふためいて辺りを探し回り、深く嘆き悲しみました。

そこに神様が現れ、もう人の子供をさらってはいけないと子鬼を返したところ、母鬼は改心し、それからは人の肉の代わりに柘榴を食べ、女性の守り神となったとされています。

 

日蓮宗では、日蓮大聖人が斬りつけられて生命が危ぶまれた際に、夢枕に立って命を救ったのが鬼子母神だったとされ、深く信仰を集めています。

鬼子母神

妙見大菩薩

妙見大菩薩は、北極星の化身とされる仏様です。

昔は星を見て占いをして軍略を決めていましたが、その際に鍵となるのが、1年を通して天の中心から動かない北極星です。

そのため、妙見大菩薩は戦や占いを司る神であるとされています。

妙見大菩薩

三十番神

三十番神とは、日本各地の神が交代で守護する30人の神様の総称です。

主に法華経守護とされ、天台宗と日蓮宗で信仰されています。

 

その内訳は伊勢、熱田、春日、貴船など、有名神社の祭神が綺羅星の如く移り変わり、八百万の神でもオールスターというべき選出となっております。

 

信仰が盛んな関西でも立像は珍しく、色彩鮮やかな作りですので、是非一度お参りください。

三十番神

七面天女

法華経を守護する神で、普段は弁財天や吉祥天の美しい姿をとっているが、真の姿は鮮やかな紅い龍とされています。

 

身延山からの下山途中に説法をされていた日蓮聖人の前に美しい婦人の姿で現れ、自らが七面大明神であること、身延山の一帯を守っていること、法華経を修め広める人々を末代まで守護することを告げ、紅龍の姿で七面山の方へ飛び去ったとされています。

七面天女